“Today is the first day of the rest of your life”
米国の薬物中毒者救済機関を設立したチャールズ・ディードリッヒさんが残した名言です。
直訳すると「今日は残りの人生の初日」である。これと似た言葉で好きなのが「今日が人生で一番若い」である。
東京スカイツリーが完成した頃、僕はある資格試験の勉強をしていた。
その時は仕事が忙しく連日深夜まで米国から送り込まれたきたチームメンバーと、ウェブサイトのコーディングをしていた。
深夜1時に帰宅し、翌朝9時にはまた会社にいるという生活をしていた。
そんなブラックな労働状態だったが、仕事がイヤになることはなく、頑張ればいつか終わると前向きだったことを覚えている。
しかし、人生に占める労働時間の比率が高すぎて勉強する時間は皆無だった。週末も会社で仕事をしていた。
そして当然資格試験の勉強はまったくできずに試験を受けることすらできなかった。
しばらくして業務が落ち着き、銀座のオーバカナルのテラス席でカプチーノを楽しむ時間ができた。
業務で燃え尽きた後はいろんな理由をみつけて勉強を始めることはなかった。
そんなときにネットで見つけたある言葉から刺激を受けて勉強するモチベーションをもらった。
その言葉とは、「ハーバード大学図書館の壁に書かれた20の名言」と呼ばれているものだ。
いくつか抜粋して紹介すると
“Sleep now and a dream will come out; Study now and a dream will come true.”
今寝ると夢を見るが、今勉強すると夢が叶う。
“Today you wasted is tomorrow loser wanted.”
あなたが無駄にした今日は敗者が欲しかった未来である。
“The earliest moment is when you think it’s too late.”
物事に取りかかるべき一番早い時は、あなたが「もう遅い」と感じた瞬間である。
“Better do it today than tomorrow.”
今日やるほうが、明日やるよりも何倍も良い。
“The pain of study is temporary; the pain of not study is lifelong.”
勉強する苦しみは一時的なものだが、勉強しなかった苦しみは一生ものだ。
こんな感じで、なるほどとうなづく名言が20個ある。
日本語でまとめているサイトがありました。
実はこの名言、実際にはハーバードの図書館には存在しない。誰かが作ってネットで話題になったものだ。
大学側はこの名言の存在を認めていない。
こちらのサイトによると、受験争いが激しい中国の受験生の間で広まったそう。
Widespread Rumors Claim Harvard Students Are Super Studious
https://www.thecrimson.com/flyby/article/2012/12/3/Library-Walls-Allocutions-China/
しかし、デマであってもポジティブなことを言っているのは変わりないので良しとしておこう。
その後資格試験はどうなったかって?
結局モチベーションアップしただけで、勉強をしなかっため、諦めたのだった。