古着屋 → Second-hand store・Thrift store(リサイクルショップ)
「ムワッとしたにおい」は thrift store smell で通じます。
ムワッとした臭いを=カビ臭いにおい musty smell と言う人もいます。
例文
なぜ古着屋はムワッとするにおいがするのか?
Why do thrift stores smell musty?
お前の部屋は古着屋みたいなニオイがするな
Your room smells like a thrift store.
なぜ古着屋には独特のニオイがあるのか?
学生の頃はお金がないという概念を超えていた(つまり貧困)ので、いかにコストをかけず生命を維持するかを考えていた。空気中から水分や栄養を摂取できたらいいなという具合である。
活動に必要なカロリーはほぼバナナで摂取していた時期があった。
当然、贅沢はできないので買うものは中古ばかり。
バンクーバーで中古といえは、バリュービレッジである。
今では営利を求める企業になってしまい激安ではなくなってしまった。
店名にあるバリューはもはや形骸化し、実態は状態のそんなに良くないものでも、ガンガンと強気の値付けし、全然売れなくなったビレッジである。
十数年前は、程度のよいシャツやジャケットもガラクタのような適当な値付けがされていたことを思い出し、「お前も変わったな」とつぶやいた。
ああ、昔はよかったな
というノスタルジーである。
使い古した靴下、ブリーフ、片方だけの靴、日に焼けた水着まで触ることさえためらう圧巻の品ぞろえ。
Tシャツ2ドル、ジャケット5ドル、デニム5ドルというような値段だったので、全身コーデはもちろんバリュービレッジだった。誰にも通じないがバリュビコーデと名付けていた。
全身ユニクロの劣化版。
バリュービレッジの陳列は雑で商品は床に落ちていた。そうゆう陳列なのかもしれない。なんでも決めつけてはいけない。
布なのか洋服なのかギリギリの境界線にいるシャツが毎回床に陳列(落ちて)されていた。
それでも高床式住居現代版のような衛生観念皆無の家に住んでいたら、床に落ちていてもなんも気にならなかった。
むしろ、こんなところに隠れていたのか!ゴールドロジャーが隠したワンピースの宝が。
そんな弥生時代メンタルから現代にアップグレードしてから、古着は着なくなったのだが、先日たまたま行ったショッピングモールの5階に行くとなんか、懐かしい匂いがしてきた。
その匂いの出どころを探して歩いていくと、かなり大型の規模の古着店だった。
名前を伏せておくが全国展開している中古洋服店である。
店内に入ると最初は懐かしいと感じたニオイが、しばらくして「臭い」に変わった。
ムワッとした、カビくさいニオイ
わかりますかね。漬物のような独特なタイプのにおい。
そのにおいがトリガーとなり側頭葉が貧困時代を思い出させた。バリュービレッジのフラッシュバックだ。
古着屋の臭いは、こちらのサイトではこう説明している。
古着独特の臭いのもとは、繊維の奥にまで染みついた前の持ち主の汗や皮脂、体臭です。それらの成分が、長い間保管される間に酸化することで気になる臭いに変わります。
古着独特の臭いの原因とは?
古着店独特のにおいが、今は受け付けなくなってしまった。
それは、別に僕が金持ちになったとか、古着が嫌いになったとかではない。
単純に、古着から自分の欲しいものを探すという行動に楽しさを感じなくなってしまったからである。
なんか寂しい。
洋服の好みが変わったのが大きいのだろう。
いつまでも19歳ではない。
年齢相応の見た目をする必要がある。
槇原敬之も言ってた。
遠く遠く離れた街で
元気に暮らせているんだ
大事なのは“変わってくこと”
“変わらずにいること”
ん、結局どっちがいいんだ?変わるのか?変わらないのか?どっちなんだい!
とりあえず体型は変わった。よくない方に。
結局、コスパやらタイパやら言いながら、面倒を省くと人は黒か白に収束していくのである。
人は1日中なにかしらの決断をしている。その回数は1日に35,000回と言われている。
そのたびに無意識にエネルギーを消費している。
そのエネルギーを使うことすら、虚無となり、決断しないことを選択しようとすると洋服はシンプルになっていった。
白Tシャツと黒パンだ。
このままだと、ファッションに対する興味もなくなり、最終的にはこんなスタイルになっちゃうんじゃないかと心配している。