子どもはマクドナルドのハッピーセットが大好きである。
ハッピーセットとは子供向けおもちゃがついた500円くらいのメニューである。
セットで選べる食べ物メニューはいつも同じで、選べるおもちゃは2,3か月で変わる。
おもちゃは男の子向け、女の子向け(politically correctness の観点ではこうゆう性別の分け方はなくなっていくが)とそれぞれ用意されている。今月はプラレールとリカちゃん人形だ。
おもちゃ目当てに、レジに並ぶ子どもたちは本当にハッピーな顔をしている。
その反面、夕方に行くと多くの親は背中で疲労困憊オーラを発している。
おもちゃが入った袋を開けて、自分が欲しかった種類のおもちゃではないと文句を言う子どもがいる。(おもちゃは中が見えない袋に入っている)
こうなるともうアンハッピーセットである。
そうゆう事情を知ってから店内を見渡すと、それぞれの家族がハッピーなのがそうでないのか視界の端で感じられる。悲喜こもごもである。
おもちゃを揃えるためにマクドナルドに行く家族もいるだろう。純粋にマクドナルドで食事をしたいから行くという人々もいる。
カナダの大学時代、マーケティングの授業で先生が「マクドナルドの戦略は、子どもの頃からマクドナルドを食べてもらうことで、その子どもたちが親になったときに、家族連れで再びマクドナルドに来てくれるように仕掛けている」
と言った。何年たってもそれがずっと大脳皮質に深く記憶されている。
マクドナルドはLTV(ライフタイムバリュー)でマーケティング活動をしている。
子どもたちだけではマクドナルドには行けないので、マクドナルドは親がお店に行く理由を提供している。
子どもが親に対して「マクドナルドに連れてってー」と言わせるのがまさにこのハッピーセットである。
カナダの大型の店舗では、子供たちが遊ぶPlay areaが用意されている。親は子供たちを遊ばせて自分たちは店内でのんびりする。その光景を何度も見かけた。雨が降っているとPlay areaは混雑していた。
当時二十歳だった僕には無関係なエリアだったが、親からするとじっと座っているという機能が備わっていない子どもを自由にさせておけるPlay areaはありがたいわけである。
そうゆうマクドナルドの仕掛けを親子で体験する。
子どものときにマクドナルドへ行き、自分が親になり、子供をマクドナルドへ連れて行くというループを発生させるのである。
親から子へ代々受け継がれる巧みなサイクル戦略と考えられないだろうか?
えっ?そんなことないって?
は、はい、確かに深読みしすぎましたね。
さて、今日の本題を忘れるところだった・・・
マクドナルドのポテトは英語でなんて呼ばれてるでしょうか?
Potateではありません。
答えはフレンチフライです。
French fries
なぜアメリカなのに「フランスのフライ」と呼ばれるのだろうか?
Googleで検索するとベルギー発祥という説がみつかりました。いくつかのサイトをみてみると
「発明したのはベルギー人、洗練させたのはフランス人、世界中に広めたのはアメリカ人」
という説が正しそうです。
フィッシュ&チップスのチップスはポテトである
お店で「fish & chips」を注文すると、白身のフライとポテトが出てくるが、
「Chips?え?これポテトでしょ?」
って思ったことありますよね。ありませんか?ここはあるってことでお願いします。
日本人的にチップスと言えばポテトチップです。
しかしイギリスではポテトは「chips」と呼ばれます。ああややこしい。
そこで疑問に思いました。イギリスではポテトチップスはどう呼ばれているのかって・・・
イギリス人に
「ポテトチップスはなんて言うんだ?」
と聞いたら
「クリスプだよ」 Crisp
と言われました。
クリスプ!!
同じ英語を話す国でもアメリカとイギリスでは違いがたくさんあっておもしろいものです。特にFootballとSoccerの違いはしばしば議論が熱くなります。
日本語ではサッカーですが、アメリカではそのまま「Soccer」でイギリスは「Football」です。そしてアメリカで「Football」と言えばアメリカンフットボールになります。
ということはアメリカにいるイギリス人に「Let’s play football」と言ったら、どっちを想像するのだろうか?
アメリカ英語とイギリス英語で違う表現をするもの
僕がメモしたものをいくつか紹介します。
左側がアメリカ英語で右側がイギリス英語です。
Movie → Film
Movie theatre → Cinema
Pants → Trousers
Apartment → Flat
Line → Queue
Parking lot → Car park
カナダでは列のことをQueueと呼んでいる人がいたので、その影響で僕も列のことはLineではなくQueueを使うようになりました。
列に並ぶ → get in the queue
大学生のとき、カナダのマクドナルドで食べ飽きていたフレンチフライにビネガーとケチャップを一緒につけて食べるという技を生み出し「ポテト2.0」として美味しさを再認識したが、カナダではビネガーを付けるのは一般的なことだった。
それよりももっと次世代だったのはフレンチフライにチーズやグレービーソースをかけて食べるPoutine(プーティーン)だった。
Poutine は数少ないカナダ発祥のフードである。マクドナルドでも販売している。
ただでさえカロリーが高めのフレンチフライをさらにカロリーを高めてくれている一品だ。若いうちはお腹が満たされればカロリーや栄養は二の次である。
プーティーンのカロリーを調べてみると
ティムホートン 500
マクドナルド 870
KFC 720
お店によって提供されるサイズでカロリーは異なるが、マクドナルドの一人分は870キロカロリー・・・セブンイレブンの鮭おにぎり5個分のカロリーである。
とんでもねえ!!!
モンスター級だ!!!
ポテトがついたビックマックセットに、プーティーンを追加したら1500キロカロリーを超えてくる。農林水産省が推奨する活動量の少ない成人女性の必要カロリー(1400~2000キロ)を1回で満たしてくれます。
以前、東京にあるよみうりランドという遊園地に行ったらロブソンフライズというお店があり、プーティーンを販売していた。
このお店はバンクーバーに住んだことがある人のお店かもしれないなと考えました。ロブソンストリートはバンクーバーで1番有名なストリートなので、その名前を使ったのかもしれないと想像して、会ったこともないお店のオーナーに親近感を抱きました。
フレンチフライは好きだが、フレンチフライは体によくないというデータがある。
じゃがいもは高温で揚げると発がん性のアクリルアミドが増加する。油に含まれるトランス脂肪酸、塩分も健康には害がある。
https://www.nytimes.com/2018/11/29/health/french-fries-nutrition.html
You Don’t Want Fries With That
ニューヨークタイムズの記事によると、1日に食べてもよいフライは6本までである!
6本なんて1口で食べる量じゃないか!
なんとか60本まで増やせませんかね?