18歳で車の運転免許を取得した。高校の同級生(とくに男子)はこぞって教習所へ通っていた。車を運転することは大人への一歩だった。気になる女子をドライブに誘い、友達の中でも「俺は一歩先にいっちゃうぞ!」という優越感があった。
いち早く免許が取れたやんちゃなメンズ達は、親の車に乗りだした。マーチのようなかわいげのある車にどや顔で乗り込み、シートを最大限後ろに下げる、または、シートをお昼寝できるくらい倒す。そして「オレこんなにフリースタイルで運転できるんだぜ」をアピールしていた。謎・・・
好きな女子にアピールしたくて、乱暴に運転したり、大音量でノーマルスピーカーから浜崎あゆみを流したりしていた。
思春期なのでそうゆう痛いことをする時期である。シートを寝そべるほど倒し、急発進する男の車に乗りたい人なんていない。だが、そうゆうことがカッコイイと勘違いする時期があるもの。風邪みたいなもんです。世の中のことをまだよくわかっていないから18歳はそうゆうことするものである。(←僕がね)
そういう時期を過ごして「あれ?これってかっこ悪いんじゃ?」と気づき修正していく。そこで修正できないまま大人になる人もいるが、大抵の人はそうやって年齢的に、社会的に不思議な人と思われないよう調整していく。それがいいとか悪いとかじゃなく、生きやすいように適用していくのでしょう。
僕は思春期をこじらせたままカナダ移民してしまったので、日本人の一般的な常識が欠落してしまったのだろう。
カローラの屋根に大型のソファを乗せて運ぶ
会社のデスクでメロン一個丸ごと皮むいて食べる
そうゆうことを人に指摘されるまで「なにか問題でも?」と思っていた。
いまはその反動でキチンとした大人の振る舞いをするようにしている。もちろん運転するとき車のシートは直角!
アメリカの高速道路あるある
アメリカの高速道路はみなグングン飛ばしていくのでキチンとした姿勢で運転しないとあぶない。
アメリカの高速道路あるある一位は(自分調べ)
トラックのタイヤが道路上にあちこち落ちているである。ぼんやり運転しているとあぶない。
おそらく走行中にバーストしたタイヤがボロボロに裂けて破片が落ちてて危ない。あとは故障トラブルなのか、路肩に停車している車もほぼ毎日みかける。
高速道路をいつも低速で走る僕だが、あるときピックアップトラックの屋根の部分が道路上に落ちていて、慌ててブレーキを踏んだ。
マリオカートのようにジャンプで回避できないので、「ああ・・・これはもうブレーキ間に合わない・・・ぶつかるぞ・・・」と覚悟を決めていたら、1メートル手前くらいで停止することができた。
これ落とした本人は「あれ?俺のトラックの屋根がないぞ!」となっていないのだろうか?
ー昨日
シアトルのホテルにチェックインすると、受付のヒゲメンが、フレンドリーに話しかけてきた。
「どこからきたのか?」
「どのくらい滞在するのか?」
「どこへいくのか?」
お客だから話しかけてくれたのだろうか?社交辞令でも「こんな僕に話しかけてくれるなんて、気を使わせてすみませんね」と脳内でつぶやいていると
「Careful. People cut you off」(アメリカは運転が荒いから気を付けて)というようなことを言ってくれた。
優しすぎる。僕が手をやけどした時に味噌を塗って治療しようとしてくれたばあちゃんくらい優しいんじゃ・・・(味噌を塗ったことにより痛みが増して、医者に怒られた話はまた別の機会に)
ここでヒゲメンが言ったcut you off は車の割り込みのこと。120キロで走行中にウインカーも出さずに、目の前に割り込んでくるドライバーがいる。YouTubeにもたくさん動画がある。
You cut me off!
Crazy driver cut me off
Cut offには「縁を切る」「話を遮る」などの意味もある。
友達から縁を切られないか不安な気持ちの毎日です。あ、そもそも友達いなかった・・・
ではまたー