カナダではカレッジを卒業するとワークビザが取得できる。正確にはポスト グラジュエート ワーク パーミットと呼ばれている。
permit → 許可証
このワークビザの取得には条件があり学校で学んだことに関連した仕事に限り最長三年まで働ける。
僕はカレッジの専攻がIT情報処理だったので、就職先はIT系っぽい仕事であればビザの発給対象になった。
会社により職種は無理やりこじつけることはできる。
「学校で学んだことをこの仕事で活かせます!!!」
みたいな勢いでソフトウェアの翻訳をする仕事をみつけることができた。
仕事が見つかると、ビザを申請することができる。仕事が見つからなければビザ申請できない。このループに入る人が少なくないので
「ビザがないんじゃ採用できないんだよねえ」
と仕組みを知らない雇用主にしっかり説明できるようにしておかなければいけはい。
しかも英語で。
なかなかハードルが高いがやる気があれば足りない英語力は気持ちで補える。
仕事は卒業してから三ヶ月以内に決めなくてはならない。それまでにみつからないと、ビザは発給されず日本に帰国することになる。
訂正
カナダ政府のサイトを確認すると現在は申請の条件が緩和されていました。
先に仕事が決まっていなくても、ワークパーミットは発行してもらうことが可能です。
詳細はこちら→カナダ政府のサイト
留学生の仕事探しは簡単ではない。僕の日本人同級生は10人中1人~2人しか、仕事を見つけることができなかった。
ほとんどの留学生は仕事が見つからず諦めて帰国するが、現行の制度では仕事が見つからなくてもワークパーミットがもらえるので、焦ってなんでもいいから仕事くれ
ではなく、ちゃんと自分がやりたいことを優先することができる。うらやましい。
仕事探しするにはまずResume(履歴書)が必要。でも僕はResumeの書き方がまったくわからなかった。日本でバイトの履歴書は書いたことはあったが、英語だとわからないことだらけ。
キャンパス内にある留学センターのスタッフにヘルプをお願いして、なんとか履歴書を書くことはできたが、それがベストな履歴書とは思えなかった。
でもタイムリミットがあるので、中途半端な出来の履歴書をどんどん送った。新規採用を募集している会社が少ないので募集していない会社にも履歴書を送った。
当然そんなランダムな応募をしてもどこも雇ってくれることはなく、返信もこない。
2ヶ月経過しカナダでの就職を諦めかけていたときに、夏のインターンでデータ入力のバイトをした会社が採用してくれることになった。
「インターンしておいてよかった~」
カナダ、アメリカはインターンから正社員になることもあるので、機会があればやっておくことをオススメしたい。
なんとかワーキングビザも無事に発給されて、卒業から三ヶ月以内に仕事を開始することができた。
ワーホリはお金がなくてもできるが、留学はお金がかかる。まわりをみると裕福な子が多くいた。
そうゆう子はわざわざカナダで仕事をしようと考えることはしないのか、日本に帰国する場合が多い。親から帰国せよと言われることもある。
親からの援助もなくお金がなかった僕は、バイトをしながら自力で学費と生活費をやりくりしたので、自然とそのまま働くということを選択していた。
周囲にはできるだけドライな雰囲気をだしていたが、いつもお金の心配をする底辺の暮らしに疲れていた。(周囲にはバレていて心配されたことも多かった)
節約しすぎて体重は減っていった。
そして世の中は公平ではないと泣いた。
でもカレッジを卒業し、就職先をみつけてから暮らしは一気に楽になり、そこから僕のカナダ移民への道がスタートしていった。
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