マーケティング用語なのか広告業界用語なのか
「バイネームで」
という表現がたまにきこえてくる。
「この仕事はバイネームでクライアントからお願いされた」
「部長からバイネームでアサインされた」
のように「名指しで」という意味合いで使われているのだが、実際にネイティブとの会話でこのワードを聞いたことがない。
なのになぜ日本では使われるのだろうか?
いいんですよ。
全然つかっていいんですよ。
そうゆう意味もあるので間違いではないがいわゆる和製英語になっているので僕が気にしなければいいだけ。でもなんかひとりで勝手にモヤモヤするって話です。
通じない和製英語の代表といえば
パソコン・ノートパソコン
正解は → Laptop computer ラップトップコンピューター
パソコンは PC または Computer です。
ホテルのフロント
正解は → Reception レセプション
ガソリンスタンド
正解は → Gas station ガスステーション
コンセント
正解は → Outlet アウトレット
と続きます。
そして頻繁に遭遇する英語あるあるなのが
どう思いますか?
を
How do you think?
と訳しちゃうパターン。
日本語の「どう」につられてhowを使ってしまいがちなトラップです。
How do you feel?
や
What do you think?
が正解です。
これは以前解説したので詳細はこちらをみてください
→ 【日本人が頻繁に間違える英語編】 どう思う? を英語で言うと
そして今日のリンゴを使った表現はこれ
Apple to apple
直訳すると → リンゴとリンゴ
Apple to Apple は何かと何かを比較する時に使う表現です。日常生活よりもビジネスシーンで使われることが多いです。同僚のアメリカ人は以下のように使っていました。
You need to compare apple to apple
This is not an apple-to-apple comparison
直訳すると
リンゴはリンゴと比較しなければいけない。
実際にリンゴを比較するのではなく、同一条件での比較、同じもの、性質が似ているものを比較しましょうということになります。
逆に言うと、この表現はまったく条件が違うものを比較するのは意味がないという意味を含んでいます。
ドコモとソフトバンクを比較するのはどちらも業種が同じなので Apple to Apple です。
トヨタの車とホンダの車を比較するのも同じ業態だから Apple to Apple ですね。
スターバックスとオートバックスは響きが似ているけど、やっているビジネスが全然違うので比較できませんね。
こうゆうときは apple to orange と言います。
You are comparing apple to orange
比較できないものを比較をしても意味なし。
It’s apples and oranges
と to の代わりに and を使う人もいます。
これは決まった表現なので、いつもアップルとオレンジが使われます。
そもそも果物同士の比較だから似すぎているので、違いが分かりにくくないですか?
誰が最初に使い始めたのだろうか。
もっと分かりやすく、違いがはっきりしている リンゴとドーナツ を比較するほうが分かりやすいのに。
アップル と アップルパイ
桃 と 桃の天然水
を比較すると余計わかりにくくなるのでオススメしません。
いっそのこと 「リンゴ と 豚の生姜焼き」 くらい離れていたら明確かもしれません。
部長
「タケオ君、我が社の新商品の強みを比較した広告のアイデアを考えてくれんかね」
タケオ
「分かりました。任せてください」
翌日
タケオ
「部長できました!」 「リンゴと比較しました!」
部長
「こ、これは!」
「リンゴと生姜焼きの比較じゃないか!」
「リンゴの比較はその意味じゃないだろ!」
「やり直しだ!!」
という会話を想像したらニヤニヤしてきました。
※イラストが雑すぎますね・・・あなたからのイラストお待ちしております。
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これから留学する人から相談されておすすめの英語フレーズ本を探していたら見つけました。
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