外資系企業あるある。on a good note という社員が辞めたときにCEOが使うフレーズ

今日の英語フレーズ

 

28歳の夏にアンガーマネージメント(感情をコントロールする)のコースを受講してから怒ることがなくなった。

正確にはムカッとしたことがあったときでも秒で怒りを処理する方法を学んだ。実際には怒りは発生するのだが、数秒で感情をコントロールすることができるようになった。

それから生きるのが格段に楽になった。

・電車で降りるときに背中をグイグイ押してくるおばちゃん

・ホームでわざとぶつかってくるおじさん

・話が通じない上司、部下

・こだわりが強いラーメン屋の店員

・フットサルで不必要に脚をかけてくるツーブロック男

 

毎日たくさんの人とやりとりしていると、カチンとくることもあるだろう。そのすべてに反応しているのは時間とエネルギーがもったいない。感情の無駄遣いである。人の時間とエネルギーは有限だ。感情はもっと有効に使おう。1/3の純情な感情とかに。

自分の機嫌は自分で治す必要がある。嫌なことがあっても誰かに機嫌をとってもらおうとしてはならない。自分の感情の改善を他人にまかせてしまうのはベストな解決法ではない。

怒りを感じた時は自分の状態を観察する必要がある。

 

 

観察ってなに?

 

静岡でベトナム料理のビジネスをしているのっさん(友達)に誘われて参加したあるクラスで、さらに自分の感情をコントロールする方法を学んだ。「高潔になる・有能になるには?」みたいな内容のクラスだった。

のっさん↓

 

最初このコースについての説明を聞いて「マジうさんくさいな」だった。普通に考えて高額な自己啓発セミナーやスクールは中途半端に不安を煽り、今これやっとかないとマジ後から大変だよと言いながらその学びを実践して自分に証明してくれる人がいなかったからだ。

ネットワークビジネスの勧誘みたいなもので、「夢あるよね?それ叶える方法あるよ。今やらないと!決めるなら今だよ!」

「金持ち父さん」とか「権利収入」みたいなワードがでてくる。そしてすごく稼いでいるという先輩を紹介される。

でもこのコースは全然売り込んでこないし、「参加するならいつでもどうぞー」みたいな勧誘だった。

僕はめちゃくちゃビビリのため用心深いんで、「ふーんそうですかはいはい」という冷え冷えの気持ちだった。しかし、のっさんはこのコースから学んだことを実践して、僕がこの人変わってきているなと確認することができたのだった。

なお、もしネットワークビジネスを考えているならそのお金で米国先物や投資信託に毎月1万円投資したほうが100倍も増しである。

米国CFDという投資銘柄の中には今日の1万円が理論的には20年後に5000万円になることも可能な投資商品がある。月1回飲みに行ったと思って、1万円を積立投資してみたら20年後、大化けする可能性がある。

あなたも投資の神様と言われているバフェット氏のように資産を増やしたら僕に半分くれるとうれしい・・・そんな話じゃなかった。

話を戻すと、このコースで「観察」というシンプルな行動が実は奥が深いことを学んだ。

・怒っているとき

・落ち込んでいるとき

・なんか気持ちがもやもやしているとき

自分が今どういう状態なのか、幽体離脱したかのように意識を上に飛ばし自分を見下ろす。

そうすると「自分は今怒っているな」「怖い顔しているな」「悲しそう」「姿勢が悪い」と自分のことを他人のような感覚で見ることができるようになる。

人と話をしているときにも自分の状態を上から見下ろして観察できるようになる。高いレベルで僕はできないが、レベルが高い人の観察力をみていると純粋にすごいなと感じた。

そしてこのテクニックを学んでからは生きるのがぐんと楽になったのです・・・がそのテクニックを使っても怒りが収まらないことが以前あった。

それは僕の上司と同僚が同じ日にレイオフ(実質クビ)になったことだった。アメリカの会社ではよくある当日解雇というやつだ。

Layoff → 会社都合による解雇。不採算事業の中止やコストカットなど会社の都合による解雇

Fire → クビ。さぼっている、能力が低い、セクハラなど個人の理由による解雇

会社のことなのであまり詳細は書けないが

大きな組織変更が発生 → それに伴い香港にいる僕の上司がクビに & シンガポールにいた同期もだ。

なぜだろうか?優秀なのだから業務内容を変更して適したポジションを用意してあげることはできなかったのだろうか?

答えはノーだ。役職の高い人を降格させてまでキープしようとする外資はほぼない。例外はまれで一部の優秀な人を除く。

残念ながら会社とはそうゆうものである。株主のために利益を生み出すのが会社の責務である。会社は社員のために存在しているのではない。

それを理解はしていたが、なぜ自分が反応してしまったのか?納得いかなかったのは人事に問題があるからだ。当日解雇だったのでありがとうを伝えることもできなかった。解雇された本人たちは当日このことについて知らされる。

どれだけseverance package(解雇手当)が十分であっても、会社から必要されないと判断されたというのはショックだろう。

遠くない将来、自分に訪れるその時に備えておく必要がある。経済的にメンタル的にも。

ボスはいままで僕のミスをさんざんカバーしてくれたのだから、本人の気持ちが落ち着いたら話がしたい・・・なんて熱い気持ち持っていたが、後日当の本人はショックを受けていないかったと・・・あれれ?

そろそろ自分から辞めるか、リストラの対象になるだろうなと予期していたそうだ。できる人はそんなことにまで想定しているとは。

 

いい状態で仕事を辞める

 

社員を解雇したときに、残った社員の気持ちを落ち着かせるためにアメリカ人が良く使う表現があります。

He left on a good note(彼の退職はポジティブなことだ)

on a good note → いい状態

「彼は辞めたけどそれは彼にとってもよいことだ。悲観的になることはないぞみんな」

みたいなトーンで話すことが多い。

クビにしておいて、何言ってんだ!とみな思いながらきいてるわけだが、そうゆう耳障りの良い表現を好むのが外資系です。

On a good noteはポジティブなシーンでも使えます。

We want to start the project on a good note.
 このプロジェクトをいい状態でスタートしたい

Our relationship started on a good note
 うちらの関係はいい感じで始まった

しかし外資系のCEOが使う場合は、真に受けてはいけない。

How to Resign on a Good Note
こちらのサイトで「いい感じで仕事をやめる方法」を解説しています。

引き継ぎをちゃんとしようとか日本人からすると当たり前のことが書いてあるが、アメリカ人は「じゃっ、やめるから」って軽いノリの人が多いのでしょうね。

 

アンガーマネジメント入門

 

 

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