(カナダで一番有名なドーナツ店 Tim Horton でベーグルを購入したときの写真)
―メトロタウンにあるカフェでコーヒーを飲みながら、ぼんやりしていたある日のこと―
お客のおじさんがレジでコーヒーを買った。おじさんはカウンターでコーヒーを受け取り、砂糖やミルクなどが置いてある台に向かった。そしてその台のところにあるごみ箱にコーヒーの中身を少し捨てていた。
「ん?買ったばかりなのになぜ捨てるのだろう?」
おじさんの行動をそのまま見ていると、捨てたコーヒーと同じくらいの量のミルクをコーヒーカップに入れている。
「ほっほーう」
「そういうことか。おじさん」
「大胆なことするね」
コーヒーがカップに目いっぱい入っていると、ミルクを入れられないので、コーヒーを減らすために少し捨てたわけだ。
でもなんかもったいない。
実はこのおじさんのようにコーヒーを捨てるお客は一人や二人じゃなく、頻繁に見かける。カナダでもアメリカでも見かける。北米では普通のことだろうか。
「ミルク入れたいからコーヒーはちょっと減らして入れてね」
と店員さんに言えばいいのに。
!!
はい、いいところに気づきましたね。僕
そうなんです。気の利く店員さんはお客さんに「room for cream?」 と聞いてくるのです。
Room for Cream → クリームの分空けておきますか?
この場合のRoomは部屋じゃなくて、空間を意味している。
こうやって聞くことで、コーヒーをわざわざ捨てることがなく、お客とお店どちらにも都合がいい。
ゴミ箱の中では捨てられたアッツアツのコーヒーがじゃぶじゃぶしているのでは?
と余計な心配をせずにはいられないサンデーナイトでした。
ではまたー