今日のアメリカ人が使うが日本人が知らない英語はこちら
A head snapper
head → 頭
snapper → 鯛
正確には魚の鯛は red snapper と red が付きます。Snapper には「折れるもの・早く動くもの」という別の意味もあります。
A head snapperについては後半で解説します。
さて、ロスは本日も快晴です。冬のはずなのに海ではサーフィンをしている人がたくさんいます。
僕もやりたいなあと思って海辺に行き、足先を海にちょっとつけたらあまりの水の冷たさに
ひゃ!
こりゃウェットスーツあっても無理ムリ
やめとこ
となりました。凍えます。
こんなふうに冷静に判断するあたり、ずいぶんと大人になった気がします。代わりになにかを無くしてしまったのかもしれない・・・冬にサーフィンをするみなさん超人なんですね。尊敬です。
そんなこんなで海には入らずに、あるシリコンバレー的なベンチャー企業の社長の家に招待されたのでおじゃましてきました。
( ↑ 近くによりすぎて家の大きさが全然伝わらないが、ほんとはもっと大きい)
カナダでもかなり大きな家に招待されて行ったことはあるが、ミスターG(社長の名前)の家は映画にでてくるようなアメリカの家で
でかっ!
ひろっ!
くわっー!
という驚きの独り言が自然と口からでてしまう。
そんな家でした。
写真の左のところから中に入ると、中庭があり玄関はさらに奥にある・・・外から見えるのは玄関じゃないあたり、庶民には 「え?この入り口必要?」 と思わせる作戦でしょうか。大物感が漂っています。
家の中に入るとリビングだけで僕の実家全体よりも大きい。それぞれの部屋は大きいだけでなく、キチンと無駄なスペースがある。その無駄なスペースを全部合わせたら、別にもう一軒を建築できるくらいの面積になります。
なのにビリヤード台が置いてあるところだけやや狭い。ビリーヤードのキューが壁に突き刺さるところでした。
そして裏庭にはバスケットコート。そこで13人の大人がバスケしてました。
見えるところだけで暖炉が3つもありましたが、そんなに必要だろうか?しかも外に暖炉って・・・
カリフォルニアはそんなに寒くないのに暖炉とは、エスキモーにカキ氷を売りつけるようなものです。暖炉1つで庶民の僕は持て余すことでしょう。
今回このお宅にお呼ばれしたのは、ミスターGが日本でもビジネスを始めたので、本国のビジネスを日本で展開する方法を打ち合わせするためです。
庶民の僕でも英語ができると、こんなすごい人と仕事ができて、こんなチャンスがあるんだと実感です。普通が一番と思っている僕でも良い刺激を受けました。
でも生活レベルが違いすぎてなんかへこみました。気分が上がったり下がったり、落差がすこいです。
「高低差ありすぎて耳がキーンなるわ」 です。
さて、翌日は映画館を貸し切りでミーティングです。どんなすごい映画が観れるのかとワクワクしていたら
スクリーンにまさかのパワポを写してのプレゼン!
せっかくの映画館のスクリーンなのに、パワポとは・・・この発想力やはり大物は違います。
このプレゼンというか自由に人々が発言するミーティングの最中にミスターGが
A head snapper という表現を使っていました。
ようやく冒頭で説明した英語にたどりつきました・・・前置きが長くてうっかりアメリカのお宅紹介だけで終わるところだった。
僕は普段から気になった英語の表現をメモしているのですが、この head snapper という英語はFacebook創設者のマークザッカーバーグの記事でも登場しています。
( ↑ 雑誌TIMEの一部を写メしてみました)
“One answer was to put down bets on emerging platforms and distribution channels, in the form of some big-ticket acquisitions: the photo-sharing app Instagram for 1 billion dollars(a head snapper at the time, but in hindsight a steal)”
それを頭の片隅で覚えていたので、「シリコンバレーではよく使われる表現なのだろうか?」 と思ったのです。
この表現は 「鯛の頭」 という意味ではなく 「注目を集める事柄」 を指し、この記事では 「高値過ぎる買い物」「正気ではないこと」という意味になります。
ということで、Head snapper は魚のことではなく、Headをsnapさせる事柄 → 驚いて頭をクルっと回転させる という意味です。
あとがきの前書き
facebookがまだ日本でまったく知られていないときに、イギリス人の友達が
「facebookは絶対にグローバルに展開するからお前が日本の代表をやれ」
とものすごい迫力で話してきたことがあります。それならとアメリカの本社にメールと電話で、
「facebookを日本で展開するなら、僕に日本のfacebook代表をやらせてほしい」と連絡したことがあります。
めっちゃ無謀!
facebookはカナダではすでに知名度が急上昇していたので、「これはくる!」と僕も感じたからです。
そしたらfacebookの人事から返事があり
「まだ英語版しか考えていないっす」ってお断りされました。普通は無視するのに返事をくれました。丁寧にぶった切りされましたが。
そりゃそうです。どこのどいつだか分からない男にそんな仕事を任せるはずがありません。
facebookはそれから4年後に日本に進出してきました・・・
経験が人を育てる! という理由で無謀なことを考えていたわけです。その時は。
もし、あの時なにかの力が働いて僕が日本のfacebookの代表をすることになっていたら、今頃あなたのfacebookの中身もあの人の友達のつながりも全部丸見えです。
ということで英語が話せると素敵な出会いとfacebookの日本代表になれそうな勘違いする経験ができるかもしれません。