今日から日本語禁止、英語だけで生活しなさい となったら暮らせるだろうか?

 

 

カナダのワーホリ後
ビザを変更して留学生になったときの話

カナダのカレッジに入学し、英語に苦戦しながらもみんな
なんとか授業に参加し、テストやたくさんの宿題にヘロヘロになる

そーやって

叩かれて強くなる鉄のように

滝に打たれる修行人のように

固いお肉をコーラにつけてると柔らかくなるように

少しづつ英語でなにかを学ぶということに慣れていく。

英語を学ぶのではなく、英語でなにかを学ぶ

というのはすごいエネルギーを必要とする。

留学生はアメリカ、カナダの大学は入学してからが大変
というのを身をもって知るわけだ。

今までは日本語ですべてが事足りていたのに、突然すべてが英語だけの生活になる。

ものすごいストレス

しかし、それを乗り越えていく過程で英語力だけでなく、生きる力を身につけていく

人種差別もあるし

英語が通じなくてイライラされることもある

お店でオーダーしたものと違うものがでてきたり

自転車を盗まれたり

美容院で、想像していたよりもうんと上のほうまで刈り上げされたり
もする。

そうやって経験値を増やしていくのだ。

できれば要らない経験がほとんどのなのだが

留学生はいったいなにを勉強しているのか?

一般的に経済学が多く

マーケティング

ファイナンス

アカウンティング

エコノミックス

など就職につながりそうな科目を選択する生徒が多い。
僕もその1人で、使えそうだなという単純な理由で、コンピュータを選択してITの道へ進んでいった

逆に

ソシオロジー(社会学)
サイコロジー(心理学)

などは、学ぶのは楽しいが、使えるかどうか?で判断されるためあまり人気がない

留学生の中にもいろんなタイプの生徒いるので
ある友達は社会学を勉強していた

なぜか?ときいたら

なんとなく決めた

とのこと

このなんとなくってのも、実は理由はあるのだろうけど、それをうまく説明できないのであろう

社会学とは?

そのときは

なんだいそれ?

就職に役立つの?

とぼんやり自分には関係ないモノとして認識していた。

結局、その友達は社会学の専門家になることを目指して、カナダで大学院まで進んでいった。

ハーバードの授業はおもしろい

クーリエという雑誌の年末号に

ハーバードはなぜ、世界でも人気なのか?

なぜハーバードの授業はおもしろいのか?

という記事にあるハーバードの教授の授業の内容の一部が掲載されていた

これを読んで、社会学の道に進んだ彼を思い出した。

元気だろうか

このハーバードの教授の授業の内容の一部をざっくり要約すると、こんな感じだ

 

人と人のつながりはいったいどうやってできあがったのだろうか?(Facebookなどインターネットではない実際のつながりのほう)
人のつながりはどんな影響をもたらしているのだろうか?

こんな感じの講義内容だった。

あなたの友達のつながりをみてみよう。

友達の友達

その先の友達

と広がっていくと、ある法則により、幸せな人は幸せな人とつながり
不幸な人は不幸な人とつながっていく

るいとも現象が発生する。 ←類は友を呼ぶ現象

そして誘導作用と呼ばれる現象から、自分のまわりにいる人を幸せにしようとする。
(もしくはその逆もある)

自分がどう思っていても、所属しているグループからなにかしらの影響を受けているのである。

あなたのまわりには幸せな人が多いか?

暗くてグチばかりの人が多いか?

そのグループの1人であるあなたは、必ず影響を受けているので、もしネガティブな人が多いと感じたなら

すぐ、そこから抜け出そう。

基本的にはネットワークは資本である

知識と行動が生み出す資本だ。

自分の行動が、価値を生み出し所属しているグループを豊かにしていく。

そのサイクルは原始人の時代からずっと継続し続けている

こんな感じのことを教えてくれる先生がいるなんてすごい

僕はワクワクしてしまった。

そしてカレッジで二学期だけ勉強した心理学の先生を思い出した。

その先生は授業中に、発言をしないとどんなにテストの成績がよくても、減点していく人だった。

なので、授業は毎回ガヤガヤとうるさいほどだった。

その先生は、人の心理をとても分かりやすく教えるためにいろいろ実践形式で話をしてくれた。

先生 「みなさん、今日は生徒と先生を入れ替えます」

生徒一同 「え?!」

先生 「みなさんが普段私がどのように、この場所からみなさんのことを見ていて観察しているのか、体験してみましょう」

生徒一同 「え?!」

生徒はみんなポカーンとなりながらも、

先生だけが、椅子に座って、生徒は教団に立って授業をするという不思議な光景だった。

はたまた、別の日には

「授業をインターネットのチャットだけで、やってみて文字だけでみんなにどのくらい伝わるのか?」

「やってみましょう」 と言いだし

わざわざ隣の教室から、チャットで授業したこともあった。

これらの行動にはすべてに理由があるのだが、

ある日、先生が授業中にトイレ行ってくると言い、しばらくしてトイレから戻ってくると

先生のジーンズの腰の部分からトイレットペーパーが2メートルほどながーく伸びていた。
ええ!

どうした先生?

トイレットペーパーが挟まったままですけど・・・ちょっと

どうしよう ?言うべき?

みんな気づいているよね?

忍者のトレーニングみたいにトイレットペーパーを引きずって歩いていて、やっちゃったなー

と思ったら

実は、先生は誰かが指摘するまでの時間を計っていた。

 

たくさん人がいると誰かが言うだろうって心理で誰も言わない現象が起きるのだ。
こんな感じで、日本では絶対にありえない授業内容がとても新鮮だった。

 

社会学も同じで、そのときは自分には関係ないと思っていたことでも、いつの間にか影響されていたのだ。

 

今日あらためて社会学っておもしろいものと気づかされた。

それが言いたくてこんなに長く書いてしまった・・・

 

 

 

そうだ、今年はカレッジの同窓会を計画してみるとしよう。

 

 

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