コロナ後に留学を考えている大学生の吉田くんに、オーストラリア人(日本で働いている)の知り合いを紹介したときのこと。
吉田くんはそのオーストラリア人と友達になりたくて連絡先を知るために
「Facebookかメルアドおしえてくれますか?」
Can you teach me your facebook id or email address?
と言いました。
それを聞いて僕はなるほどと思いました。この表現には違和感があります。
吉田くんが「連絡先をおしえて」と言ったのでオーストラリア人はfacebookのIDを教えたが、連絡先を知りたいときに「teach」 を使うのは正しくないからです。
日本語で「おしえて」というのをそのまま直訳してしまったのでしょう。
Teachはなにかを学習するために教えるという意味であり、人に何かを伝えるだけの時には使いません。
この場合の正しい動詞は Tell です。
正解 → Can you tell me your email address?
間違い → Please teach me your email address
なにかの情報を伝えてほしい場合はtell です。
例えば
この洗濯機の使い方おしえて
コピーはどうやるかおしえて
などはtell です。
tellの代わりにwhat を使い
What’s your email address?
とするのもいいでしょう。
頭の中で日本語から英語に訳そうとするとこのような間違いが起きがちです。
英会話を習いはじめたとき、僕も同じ思考で間違えたので覚えています。直訳しているとこのように正しくない単語を選択することがあります。例えば
「(食べていた)クッキーがもうなくなってしまった」
と言いたいが、直訳思考だとなかなか英語がでてこない。
「クッキーがなくなったから、んーNothingを使うのかな」
というように脳内で翻訳をしても日本語に引っ張られて英語がでてこない。直訳するのをやめて、その事象を他の言い方でどう表現できるかに切り替えることでスッと英語にできる頻度が増えました。
「クッキーがもうなくなってしまった」を言い換えると
「クッキーをすべて食べてしまった」
「もうここにクッキーはない」
こんな感じでいくつか思いついたもので、英語に言い換えやすいものを選択します。
I ate all the cookies
It’s all gone.
There are no more cookies left
The cookies are gone
goneの場合は「どこかに消えてしまった」の意味もあります。
I ate all the cookies には元の日本語の「もうなくなってしまった」という表現はないが、相手にはその意味には伝わります。
このように英語に置き換えやすい表現に変換すれば、説明が難しそうな表現もレベルを下げて英語にすることができるようになります。
LINEのIDおしえて を英語で
Can you tell me your LINE ID?
Can I have your LINE ID?
What is your LINE ID?
今年は1回も会社に出社していない
「今年になって半年間1回も出社していない」という人がいました。コロナ前だったら「え?」ってなりますが、今はリモートで仕事が完結するようになった。そしてそれを当たり前のこととして認識する人が増えました。
次世代の働き方が奇しくもウイルスをきっかけに数年分加速して前倒しされました。働き方が多様化しています。
もともと通勤しないという働き方を推奨している企業はあったし、最初からオフィスを持っていないオフィスレスなベンチャー企業もある。
アメリカの大都市は車の通勤渋滞がひどいので、リモートワークのほうが生産性が高い職種がある。
Microsoft, Facebook and Twitter have all said staff would have the option to work from home permanently.
マイクロソフト、フェイスブック、ツイッターは、従業員が恒久的に自宅で仕事ができるようにすると発表
米国人は現在、2019年に戻ったかのように、マスクを外し、コンサートのチケットを購入し、休暇の予約を入れている。しかし、新型コロナウイルスが収束しても変わらないと思われることが一つある。それはリモートワークだ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-06-02/QU0VH9T1UM0W01
リモート勤務がこれからの働き方だ!っていう人と、仕事はやっぱり現場じゃないと!
っていう意見がある。どちらも正しいが、リモートワークが適している職種、適してない職種がある。
僕のようなIT・オンラインマーケティングの仕事はリモートが適していると実感している。もし都合よければ参加してくださいという無駄な会議はなくなったし、集中しているときに人に話しかけれて中断することもななくなった。デメリットとしては、立ち話しながら気軽に人の意見を求めたりすることができなくなった。他のチームが何に取り組んでいるのかもみえずらくなった。それでもリモート勤務にはそれを上回る利点があります。
リモート勤務に慣れるまでは、「いやっほーーーう、誰にもみられないから好きなことやり放題だーー」ってさぼるマインドが大解放。Youtubeみたり、ドラマみたり、マンガ読んだりとサボり放題。
しかし、不思議なもので時間が経過するとちゃんと仕事をするようになっていた。
ある程度、自由であることを満喫した後は仕事に対する責任を果たそうとするマインドに自動で切り替わったのだ。
その後、最近人に会っていないと感じ、週に1日くらい出社してもいいなと考えるようになる。
人は社会的活動により自分の価値を他人とのインタラクションを通じて満たそうとする機能が備わっているのだろう。
しかし毎日は通勤したくない。週に2回出社してそれ以外の日はリモート勤務という「ハイブリッド型勤務」がいいのかもしれない。
これが今後のNew Normになるかどうかの時代、リアルタイムで私たちは生きています。パラダイムシフトです。
New Norm → 新しい当たり前
Norm → 基準、標準
Working from home is the new norm
家で仕事をするのは新しい当たり前だ
Paradigm shift → 当たり前と考えられていた認識、思想、価値観などが劇的に変化すること
Paradigm は「パラディグム」って読みそうになりますが、gが脱落して
「pærədaɪm」「ペェラダイム」と発音します。
ケーキは食後に食べるという固定観点を変えて、食前にまずデザートを食べてからごはんだ!いうパラダイムシフトを昨日やってみました。
結果、胃もたれと「自分はいったいなにをやってるのか」というひどい後悔が残ったのでこのパラダイムシフトはなかったことにします。
リモート勤務になり、オフィスにいるだけで仕事をしている気分になっていた「いるだけおじさん」が浮き彫りになった。「あの人って必要?」と言われるようになってしまう。
成果や求められるアウトプットを出していないと存在の意義を問われるので、リモート勤務は誰が成果をだしていないか、というフィルターにもなっている。
僕は日々なにもしないことを実践しているので、そもそもリモート勤務の勤務部分が欠落している。計算式で表すと
リモート勤務 ー 勤務 = リモート
となる。
リモートってことは、つまり「家にいるだけの男」ということになりますね・・・