10年以上前に仕事で知り合ったジョーはニューヨークに住む投資家だ。彼はアメリカ生まれの中国系アメリカ人。見た目は地味で会社にいてもあまり目立ってはいなかった。
そんなジョーは投資家になりハイリスクハイリターンで利益を積み重ね、いまは数億円を個人で運用している。
なんと羨ましいことだろうか。でも本人は「生活はいたって普通だよ」と言う。
いやいやいやー
普通の人はファースクラスで毎週のように世界を飛び回っていないし。一泊15万円のホテルになんか泊まらないからっ!
いろいろツッコミたいところはあるが、出会った頃は普通のサラリーマンだった。
ジョーは働きながら株式投資で着実に資産を増やしていった。コツコツやった結果で、一夜にしてミリオネアになったのではない。だから無駄遣いはしないし、資産家なのに性格も変わらず優しい。
あっち側の人間なのに、心はこっち側にいるように思える。そう計算して振舞っているのか?どうだろうか
資産が大きくなると、ほっておいても毎月サラリーマンの年収くらいのお金が増えるので、飛行機やホテルは疲れないようにお金を使う。
「エコノミークラスで7時間のフライトすると、疲れて翌日の体調に影響するだろ?」
「だから体調と時間を優先してファーストクラスに乗るんだ」
その考えはたしかにと思うが、でもあとから考えるて、うーんとなる。僕が五億円持ったらそう思うのかもしれない。少しわけてくれませんかね。
彼がこんな写真をツイートしていた。
写真とともに短く
dreaded SSSS
と書いていた。
dreaded → 「恐ろしい、恐怖を感じる」
「搭乗券にSSSSキター!面倒なことになったな」4つ並んだSの意味を知っている人はこれをみた瞬間になんてこったいとなる。
なぜだろうか?
それはこのS4個は
Secondary Security Screening Selection
の略で二次セキュリティ検査の対象ということだからだ。通常のセキュリティチェックの後に、別室に呼ばれて、荷物を全部チェックされる。ジョーみたいな優良市民でも関係なくチェックされる。これはお金では解決できない。
面倒なことになった → 面倒はtroublesomeを使う人もいますが、おすすめはhassleです。(ハッスルと読む)
What a hassle! / It’s a hassle / Too much hassle
この二次チェックの対象は、ランダムに選ばれると言われているが、実際にはチェックイン時に怪しい人、出入りが激しい人、監視対象データベースにリストされている人などの理由があるらしい。表向きには「無作為に選出している」だそう。
ただでさえ搭乗までは心が落ち着かないのに、怪しいヤツ扱いされて、荷物をくまなく調べられ時間もとられたらヘコみます。
人に見られたくないアンパンマンのパンツや自画像なんてみられたらあー恥ずかしい 。
え?そんなの持っているのかって?たまたまです。
搭乗券のSSSSといつか遭遇したときのために心の準備をしておきます。
ではまたー