日本ではあまりなじみのない小切手ですが、カナダでは買い物するとき、授業料、お給料などなど、日常生活で頻繁に使われます。
小切手 → Cheque
食料品を買うのにスーパーのレジで並んで、さっと小切手の束を取出し、金額を書き込んでサインをする
そんな光景があります。
また「小切手は受け付けません」という店も多くあります。
小切手はその仕組みが分かっていなかったりすると簡単にだまされることもあるので詐欺被害も多いようです。
以下日本領事館からのお知らせがありました。
最近、銀行のATM機で偽小切手を使って現金を引き出すという、新
手の詐欺による被害が発生していますのでご注意ねがいます。この詐欺の犯人は、休日などに銀行のATM機の近くで待ち構えてい
て、道を歩いている若者に目を付け、手持ちの現金がなくなって
困っているので助けてほしいと声をかけます。そして次に、手にし
ている小切手を見せてATM機を操作する間だけキャッシュカードを
使わせてほしいと頼んで来ます。その後、一時的に借りた銀行のキャッシュカードを使ってATM機を
操作し、小切手の額面金額を口座へ入金すると同時に、同額の現金
を引き出します。一見すると口座残高に変化はないため、キャッシ
ュカードを貸した本人には、何ら迷惑をかけていないとして信じさ
せます。ところが、その小切手は真っ赤な偽物であり、銀行は当然その小切
手を現金化しないため、引き出された現金は戻ってきません。後日、
小切手の留保期間が過ぎてから口座残高を見てようやく、だまされ
たことに気づくというものです。大変巧妙な手口です。しかも、小切手が銀行で留保されている期間
中、キャッシュカードを貸した本人はだまされていることにまった
く気づきません。ひどいケースでは、留保期間中に素早くこの操作
を何度も行なって、怪しくなるとどこかへ逃げ去ってしまうため、
なかなか犯人を捕捉できません。このように、詐欺の手口は、まずは小切手をちらつかせて相手を信
用させ、キャッシュカードを「貸しても仕方がない」状況を作り出
し、相手の善意にもつけ込んで、そして目的の「お金」を騙し取る
というものです。このような被害に遭わないようにするためには、次のことが大切で
す。(1)キャシュカードは絶対に他人に貸さない(はっきり断る)、
使わせない。(2)キャッシュカードのピン番号は教えない。
(3)相手の身元をきちんと確認しておく。
(4)あやしい小切手は絶対に受け取らない。
便利だけど注意も必要です。
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