アメリカでリムジンに乗りました。レシートに書いてあるGratuity の意味とは?

 

 

“独身女性999人が選ぶ「彼氏にしたい血液型No.1」はやっぱりO型 / 理由「優しそう」「おおらかそう」「聞き上手な人が多い」” O型の男性は結婚相手としてダントツで人気 という記事を読んで朝から良い気分になりました。

しかしその後、出かける時にバイクのエンジンがかからず、バッテリーが死んでいて重たいバイクを押してエンジンをかけて汗だくになりました。

なんて日だ!

午後にはウェブメーラーで書いていた長文の仕事のメールが消えてしまい がーん となりました。

なんて日だ!

朝のせっかくのいい気分がプラマイゼロです。むしろマイナスです。

 

先月、出張でロスの北にある小さな街へ行きました。地図だとこのあたりです。

Ventura という街です。

ventura LA

バンクーバーからエアカナダのフライトで3時間でした。

会社がリムジンを手配してくれていて、ロスの空港に到着するとスーツ姿のキチッとした身なりの白人の男性(50歳くらい)がお迎えにきていました。

リムジンといっても長いのじゃなくて、短いタイプです。ひとりで長いタイプのリムジンに乗ったら寂しすぎます。

※リムジン limousine は Limo と短く呼ばれたりします。

そのリムジンのドライバーさんが

「Hi I’m Alex」 と挨拶をし、荷物をカートに載せ、車までスムーズに誘導してくれました。プロっぽい所作です。

高そうな車に乗り込むとアレックスさんは

「あ!!!」

「いっけね!!」

みたいなリアクションで、「ちょっと待ってて」と言いどっかに走って行ってしまった。5分くらいで戻ってくると、ゼーハーしながら

「はいこれ!」 「お水買ってきた」

とわざわざ僕のためにお水を買ってきてくれたのです。感激!

なんだか、むしろ申し訳ない気持ちになり、僕の持っていた飲みかけのミニッツメイド ピンクグレープフルーツ味をあげようと思ったが、飲みかけだからむしろ失礼なのでやめといた。

お水以外にもなにかの雑誌を買ってきていた。運転席から手を伸ばし僕にその雑誌を差し出した。

「真ん中へん開いてみて」

「Ta-da!」

※Ta-da は日本語の「じゃじゃーん」のことです。

雑誌にはアレックスさんの笑顔の写真が掲載されている。なにかの広告の写真。

アレックスさん 「僕はね、実はモデルもしているんだ」

「この仕事は6時間スタジオにこもって500枚くらい写真を撮影したんだ」

「報酬は5000ドルだったよ」

「なんとかかんとか・・・」

と僕がまだ一言も発していないのに、どうして雑誌に出ているのか。びっくりしただろ?どうやってオーディションを通過したのか、ハリウッドのスタジオの様子や報酬まで細かく報告してくれました。

これもリムジンのサービスでしょうか?

お客を飽きさせないサービス?

・・・

それよりも早く出発しませんか? アレックスさん!!

 

この広告の撮影は6時間で5000ドルとは確かに割がよい仕事だ。でも、よくみるとこの広告は心臓の薬の広告・・・アレックスさん心臓大丈夫でしょうか?

そんなこんなでサービス精神旺盛なアレックスさんは出発してからもノリノリで

「そうだ!
提案があるんだ
ミスター」

「このままハイウェイで行くと景色が楽しくないから海沿いの道からいくのはどうだい?
ミスター?」

「ビーチもみえてオススメなんだけどいかが?
ミスター?」

「少しだけ遠回りになるけど、その価値はあるよ
ミスター」

 

僕 「・・・」

「そ、そうだね、この後はホテルに行くだけだから海沿いの提案にのった!」

「レッツゴー ミスター!」

みたいなざっくりとしたアメリカンな会話をした。

アレックスさんの言うとおり、ビーチ沿いは景色がとても綺麗で、サーフィンをする人を眺めながら少し窓を開けて風を感じた。

「この辺りは高級なんだよ。あの家は二億円はするね」
「あのレストランはとても高いんだけど人気だよ」「すごい並ぶけどね」

と10分おきに家の値段とレストランの説明する。

つまりビーチ沿いは全部高級ということですね。よーくわかりました。

limo

しばらくすると眠気が・・・僕は眠くてちょっと寝ようかと思っていた。

ひとしきり話を終えたのか、アレックスさんはおとなしくなったと思ったら、バックミラー越しにチラチラこちらの様子を確認してくる。

たまに目があうので気になって寝れず、僕は寝ることを諦めて逆になんでも質問してみようモードに切り替えた。

僕 「アレックスさんはどこで産まれたの?」
という、これから始まる壮大な一人の男の人生史話に火をつけてしまった。

アレックスさんは「待ってました」とばかりに産まれたところから幼少期のエピソードからなぜ今この仕事をしているのかのストーリーを30分かけて語ってくれた。

眠くて半目であいづちをしていると話が終わったので、一息つくのかと思ったら

「娘がリストラされたんだよね」
「それで仕事が見つからなくて、ペットのグッズを販売するビジネスを始めたんだ。」
「でも、これまた全然売れてないんだ、心配だよ。」
「どうしたらいい?」

というちょっとドキドキする相談されました。

なぜか申し訳ない気持ちになりました。

リムジンってこんな感じだったっけ?もっとリラックスできるんじゃなかったっけ?

 

結局、ビーチ側をまわってくれたが1時間でホテルに到着するはずか、渋滞もあって2時間半かかった。ホテルに着いたときには僕はトイレがもれる寸前。

僕が 「ちょっとトイレに行く・・・」 と言う間もなく、アレックスさんは僕を追い抜かして

「ちょっとトイレに!」 ひゅーん

ふたり仲良くトイレに行きました。

アメリカでこんなによいサービス?を受けたことがなかったので、奮発してチップを多めに30ドルあげました。

ありがとアレックスさん。

チップはtipと言うことが多いですが、 Gratuity とも言います。

 

使用例

Gratuity is already included in the bill

チップはお会計に含まれています

 

観光客に出す伝票にはチップがあらかじめ込みになっていることがあるので、チェックしましょう。もし含まれていたらさらにチップを置く必要はありません。でもうっかりチップを置いていく観光客が多いので、それを狙っているお店は意外と多い。

Check the bill to see if a gratuity is included

お会計にチップが含まれているか確認しましょう

 

リムジン代金は会社が前払いしており、僕は払わなくてもよかったのだが、あとで会社にきいたら

最初からチップ代金も込みで支払っていたということ。

 

おやおやおやー
チップをダブルで払ってしまった!

 

 

 

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