ワールドカップでちょっとだけ身近になった気がするコロンビアですが、コロンビア人に対してどんな印象があるでしょうか。
「よく分からない」
「んー 特になし」
という声が聞こえてきそうです。
胸トラップからダイレクトでゴールを決めた、ハメス・ ロドリゲスみたいなイケメンはおいといて、僕の印象は
自由
陽気
そして
適当(いい意味で)
なぜこんな印象を持っているか?
それは僕の知り合いのコロンビア人のせいです。このコロンビア人(コロ男と呼びます)は賢くて優秀、でも適当で自由気ままだからだ。
(いい意味で)
「いい意味で」をつけておくと、けなしても大丈夫なルールを採用してます。
コロ男はカナダの会社で働いていたときに同僚だった。仕事はキッチリやるが、それ以外の私生活はざっくりしている。待ち合わせしても必ず遅れる。「俺は遅れないことはない!」というこだわりがあるようだ。
コロ男はコロンビアから家族でカナダに移民してきた。バンクーバーに到着してすぐ、車と積んでいた荷物をまるごと盗まれるというミラクルを起こしている。
「だから子どもの頃の家族の写真が、全部ないんだよねー」「ハハハハー」
せつない体験だが本人はジョークのように話すのでこちらも、もらい笑いしてしまう。ラテン系の陽気な気質があるのに、気になる女子に声をかけられないシャイな一面も持っている。
そんな彼がほぼ手ぶらで日本に遊びにきた。ちょっとそこまで買い物に、みたいなノリで日本にやってきた。ここまで身軽なトラベラーを見たことがない。
成田から成田エクスプレスに乗って品川で降りる。そのままホームで待ち合わせ
という段取りだったが、ホームで待てど暮らせど現れない。一時間経っても来ない。いくらラテンののんびりタイムだからって、これは遅い。どうしたのか心配していると、iPhone のメッセンジャーに連絡がきた。
コロ男「へーい、ユーはどこにいるんだい? アミーゴ」
僕「そりゃこっちのセリフだよ」「ユーこそどこだよ」
コロ男 「ホームで待ってるよ。コーラ飲みながら待ってるんだけど」
僕 「え?」「ミーもホームにいるがユーは見当たらない」「そこは品川かい?」
コロ男 「えーとね、あ、東京って書いてる」
僕 「・・・」 ひぎゃーー。なんてこったい
品川じゃなくて、東京駅にいましたよ。コロ男。
WiFiがなくて、連絡できなかったとのこと。なぜ東京にいるのか?ときいても、「んーおかしいね」とのこと。
もっと早く連絡くれたらいいのだが・・・
日本は無料のWiFiがほとんどないので、海外から来る外国人にはかなり不便である。ネットの時代なのだから、せめて駅くらいは無料WiFiを設置してもいいのでは。消費税値上げした分でまかなってほしい。
結局、東京まで迎えに行きました。
↓↓コンビニで買い物をするコロ男。個人情報保護の観点からたまたまピンボケしております。
コンビニのすべての棚で質問するくらい、興味津々になっていた。
これから新幹線に乗るので、コロ男は 「しんかんせーーん」とワクワクしていた。
新幹線乗り放題のパス
JRには乗り放題のジャパンレイルパスというのがある。1週間、2週間、3週間の3種類ある。(※新幹線は指定席も乗れるがのぞみは乗れない)
カナダのHISで購入すると1週間で29110円。東京から広島を往復すると約36000円するので、それだけでかなりお得。日本はホテル代、食事代はそこそこ節約できるが、交通費は割高なので観光客にはこのパスが重宝されている。
上野のアメ横で買った1900円のわけありカステラが680円の比ではないくらいお得だ。
僕は以前、名古屋から北海道までこのパスを使って電車で行ったことがあるが、朝出発して夜遅くに到着し、疲れきったので、北海道からは飛行機で戻ってきてしまった。
なお、このパスは残念ながら日本では買えない。あくまでも海外旅行者が日本を旅行する目的で使われます。海外に住んでいる日本人が帰国時に使っているのをみかける。
ジャパンレイルパスの詳細はJRのサイトからどうぞ
コロ男は品川から新幹線にのり
大阪 → 京都 → 広島
というルートで観光していった。そして1週間後に同じルートで東京に戻ってきた。新幹線の静かさと綺麗さに感動していた。
カナダへ戻る前日に「日本で食べたものでいちばんおいしいのはなんだった?」ときいたら
フードコートのつけ麺とのこと。普通なものがいちばんおいしいのですね。日本をエンジョイできてよかったです。
というすごく長い前振りでここからが本題です。
エリジウムというそんなに話題になっていない映画がある。
先月にレンタルで観ました。僕の好きな未来宇宙の話です。
アマゾンでのみんなの評価はまあまあくらいでしょうか。
主演はマット デイモンで、悪い人役はジョディー フォスター。
あらすじ
ひと握りの富裕層が上空に浮かぶスペースコロニー「エリジウム」で極上の人生を謳歌する一方、人類の大多数は荒廃しきった地球で貧しい生活を強いられていた。
スラムに暮らすマックス(マット・デイモン)は、ある日不慮の事故に遭い余命5日と宣告されてしまう。
生き残るには医療ポッドのあるエリジウムに進入するしかない。
レジスタンス軍に参加し、決死の覚悟でエリジウムへ挑む彼の前に、冷酷非情な女防衛長官デラコート(ジョディ・フォスター)が立ちはだかる…! アマゾンより
エンディングはハリウッド映画ではよくありそうな感じだったので、予想通りだった。ということで 70点。
この映画の一部はバンクーバーで撮影されているので、バンクーバーの映画ファンのように撮影している裏側の写真をアップしているブロガーさんがたくさんいます。
こちらのサイトに記載されてますが、エリジウムのCGの一部を担当したのがNatalia Diaz さんという女性です。
このナタリアさん、品川駅だと思って東京駅でぼんやりしていたコロ男の妹なのです。
それを知って僕は別に関係ないのだが、なんかうれしくなって紹介しました。エリジウム是非見てね!
「親戚の友達の長男がお笑い芸人やってます」
みたいな完全に他人なのに、まるで自分がすごい人と知り合いかのように飲み会で話す人いますよね。
僕のことです!
コロ男の英語
新幹線 → そのまま Shinkansen でも通じることが多いですが、Bullet train なんて言ったりもします。
片道切符 → A one way ticket
往復旅行 → round trip