カナダに住んでずっと疑問に思っていたことがある。
それはカナダで生まれ育って英語しか話さないのに
アジア系
ラテン系
白人系
アフリカ系
と人種によって友達や属するグループが見事にわかれていることである。同じ国で育ち同じ英語を話しているのになぜ人種間で混ざらずに、こうもきっちりと分かれるのだろうかと。
人種関係なく友達になり仲良くしている人たちもたくさんいるが、圧倒的に人種が同じ人たちで集まる率の方が高い。親が属しているコミュニティの影響もあるのかもしれないが、そんなに偏らなくてもいいのでは?と不思議に思っていた。
全員英語ネイティブスピーカーなのにである。
カレッジにいたときのクラスメートもインド系、マレーシア人、ラテン系とグループができており、そこに英語がネイティブでない僕が仲間に入るのは難しかった。クラスのグループワークやプロジェクトは一緒に取り組むので話をたくさんして仲良くはなる。
でも根幹の深い部分では通じることは出来ないんだなと感じていた。自分の言語力の問題もあるが、僕が属するグループはここじゃないんだろうと常に頭の片隅で思っていた。相手は受け入れてくれているが、それは僕自身に壁があったからなのかもしれない。
僕が好きな泣ける映画、グラントリノでもアメリカ生まれアメリカ育ちのベトナムのモン族二世?が集まり悪ぶってつるんでいるグループが登場する。
アメリカ人が描くアジア人はたいてい思い込み激しくて誇張されている。日本人ではない俳優が日本人の役でたどたどしい日本語を話すこと多々あり。それはそれで面白いのだが・・・
ドラマHerosにでてくる安藤さんの日本語がツボ。最初は違和感あるが数話見ていると不思議と慣れてしまった。
映画のようだがバンクーバーにも
ベトナム系
中国系
インド系ギャングなどの抗争があり、全部でどんなグループがあるのか分からないがグループ間の争いで、ドライブバイシューティングが発生している。
drive-by shooting → 道路を車でゆっくり進みながら、敵対しているグループのメンバーを銃撃すること。
新聞の記事でも使われている。
The house of a mining executive was targeted in a drive-by shooting in North Vancouver early Friday. →ニュース元
Dog Killed In Drive-by Shooting, Multiple Shots Fired 127th Street. Surrey, B.C. →動画
これに巻き込まれたら恐ろしい。
同じ人種で集まりやすいワケ
僕がずっと疑問だったこの人種の住み分けの謎についてある本を読んでいたらその答えかもしれないことが書いてあった。
著者の見解をまとめると
・アメリカのような多民族社会では人種別にグループができる。
・子どもは無意識に自分に似た子どもに引き寄せられる。
・人種が同じであるほうが遡れば自分の血縁が近い
・よって自分に似た子を優先的に世話をしようとする
(この傾向が進むと人種差別の原因になることにも注意が必要)
海外に留学する日本人が現地でも日本人で集まるのも納得できる。同じ人種、自分に似た人とつながりたくなる人間の本性があるからだ。
留学生の中には英語を習得するために、日本人とはできるだけ離れて外国人と一生懸命に友達になろうとする人がいる。たいていはその逆の人の方が多い。英語ができなくて、日本から遠く離れて不安になり、日本人で集まってしまう。
そうゆう人たちは(留学当初の僕を含めて)前向きな人に対して「あの子はカナダ人とばかり仲良くして、日本人とは友達になろうとすらしない」と海外にまで来てまでしょうもないことを言う。
しかしこの本を読んで人の習性が関与していることを知ってスッキリした。海外で日本人以外の友達を作り積極的に英語を話そうとする人は人の習性に反して努力しているということ。むしろ尊敬に値する。
ということで組み込まれている遺伝子に負けずに頑張りましょう。
さて、いつものように長すぎる前置きで今日の英語です。
ニューヨークでテレビをみていたらキャットフィッシャーという番組が放送されていた。
TLCのCatching the Catfisherというリアリティ番組だ。
Catfish キャットフィッシュはナマズの意味だが、Catfisherは「ナマズを釣る人」のほかに「ロマンス詐欺をする者」という意味もある。
Romance scam → インナーネット上の恋愛関係を利用して人を騙すこと。金銭が目的の場合が多いが愉快犯の事例も多くある。被害者は男女共で犯人はおばさんが高校生男子のフリをしていたりすることも!
この番組はCatfisher(犯人)に騙された人を取材して、犯人を突き止めていく番組である。
インターネット上では誰でも簡単に情報を公開できるので、間違った情報や悪質な嘘の場合もある。この情報が正しいのか、ウソなのか?を判断する能力(リテラシー)を身につけましょう。
インターネットは怖いのでこれからは手紙でやりとりをすることにしよう。
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