Chip? Tip? 通じないチップの発音。レストランでチップはどのくらい置いたらいいの?

 

カナダのレストランでチップを置いてくることをうっかり忘れてしまったことがある。

お店から外にでると、すぐにウェイトレスのおばちゃんが追いかけてきた・・・

“You forgot to tip?” 

チップ置くの忘れちゃった?

あ、うっかり!忘れてしまった

とその場で5ドル札を渡しました。

チップを置かなかったのはわざとではないが、追いかけてきてまでチップを請求するとは・・・チップはサービスが良いときに払う感謝のはずじゃなかった?

実際にはそうではないようです。チップは安い給料を補うためでもあり、もはや義務です。

ウェイターのサービスや態度が悪かったり注文を間違えたり、オーダーしたクラムチャウダースープが忘れさられても、チップを置かない、またはすごく少ない額のチップを置くのはマナー違反になる。

なんかモヤモヤするがそういうものです。

 

アメリカ人が日本に来たとき、居酒屋でチップとしてテーブルに5百円を置いていったら店員さんが走って追いかけてきた。「忘れ物ですよ」って。日本ってすごいね。

「ほんとにいいの?チップはいらないの?」

「こんなに良いサービスなのに?」

としつこく確認されました。別に置いていってもいいんですけどね。

「日本はチップの習慣がないのにこんなにサービスの質が高いとはすごいね」と日本のこと褒めていました。僕が褒められた気持ちになってうれしい。

 

アメリカでチップ制度廃止の動き

 

チップ文化のアメリカでチップを廃止に!というニュースがありました。

One of New York City’s leading restaurateurs is seeking to set a standard for the restaurant industry by fairly compensating all employees and improving the dining experience across the board — and banning the tip.

TIMEの記事

ざっくり要約すると

「ニューヨークの人気レストランを複数経営するDanny Meyerさんは自分のお店でチップを廃止することを発表した。チップは受け取りません。

チップがあるからサーバーの最低賃金は低くなっており、そしてキッチンで働く従業員はチップがもらえないという不公平もある。

チップがなくなる分、従業員の最低賃金を上げるので、メニューの値段は上がるが、お客が払う料金は合計では上がらない」

 

メニューの料金に最初からチップを込みにしておくということですね。

このニュースの記事で「Hospitality Included」という表現が使われています。

Hospitality → おもてなし、歓迎

料金にはチップが込みなので 「いままで通りのサービスをしますよ」 ということですね。

 

Tip の発音は ティップ です。

チップ(発音 → tʃíp)と発音すると Chip になります。

Tip は 動詞としても使います。

How much did you tip the driver? → ドライバーにいくらチップをあげた?

I didn’t tip him. I gave him a donut → チップあげずに、ドーナッツをあげたよ

 

ちょうどこの記事を読んだ後にシアトルから戻ってきたしんちゃん(外資系勤務の友達)もチップなくなるような話をしていた。チップ廃止の案はあるようですが、これだけ長く続いた慣習をナシにするのは難しいでしょう。

お客としては大賛成!外食代が安くなるので助かる。

しかし、レストランで働くサーバーの収入が減ることになるので、働いている側からの反対は避けられないでしょう。チップがあるからお給料が低く抑えられている側面もあります。

するとレストランオーナーも困ることになります。お給料の額をアップしないといけない。

 

バンクーバーにある老舗の日本食店、アキレストランでバイトをしていたときに

「チップが多く欲しいから丁寧なサービスをする」

「チップもらえないなら適当にやる」

みたいな人がいました。チップはもらえてラッキーと思っていた僕は違和感を感じた。

 

キッチンスタッフは接客をしないからチップは基本的になし。

ウェイトレスは自分が担当したテーブルのチップを全額ゲット。

時給は8ドルなのに、1日のチップで稼ぐ金額は80ドル

ということもありました。

でも、それだとフロアとキッチン間の収入格差がすごいのでオーナーがフロアのチップを少しだけキッチンスタッフにも配分するようにしました。

すると今度はフロアのスタッフから不満爆発!

もうチップなしでいいんじゃ?とその時思いました。

 

簡単なチップの計算方法

 

チップは食事代の15%~20%が平均です。

いくらチップを置いたらいいのか分からない場合は料金の10%を計算して倍にしたらOK。

お会計が30ドルだったら、10%は3ドルなので倍にして6ドルがチップになります。

55ドルの場合 → 5.5ドル × 2倍 = 10ドル10セント

このように端数がでる場合は、10セントの端数は切り捨てるか、11ドルに切り上げるのがいいでしょう。

 

ではまたー

 

 

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